特定非営利活動法人 全国有機農業推進協議会

設立の趣旨

NPO法人 全国有機農業推進協議会 設立趣意書

一本の樹木に国をたとえるならば、枝や葉に相当するのが工業や都市であり、幹は人々です。そして、農業・農村は地中にしっかりと張った根と云えるでしょう。

農業や農村を大切にすることなしに社会と国の未来は拓けません。

 農業は本来、人の営みとして最も根源的なものであり、それは楽しく、かつ哲学的で芸術的な存在でもあります。その農業がいま崩壊寸前の局面に立ち至っているにもかかわらず、その事実と深刻な意味が、いまだ少数の人々にしか認識されていません。

農業、農村の本源的価値が見失われるとき、国のあり方もまた危機にさらされることになります。日本の有機農業は長い間、草の根の取り組みとして展開してきましたが、その実績が幅広い国民の支持を受けるようになり、2006年12月には有機農業推進法が施行され、その推進は国や地方自治体の責務とされるようになりました。

自然を痛めつけ、いのちの価値をないがしろにし、効率ばかりを追求する近代農業のあり方を、有機農業は根本的に転換し、農業のもつ価値を大切にし、農業の本来の豊かなあり方を求めてきました。そして有機農業は、次世代により良い未来を手渡すことを願う心ある農業者と消費者の協力の下で模索され、各地に根を張り、健全な食、豊かな自然、しっかりとした生活文化を育ててきました。

全国有機農業団体協議会(全有協)は、これまで有機農業の実践や普及に尽力してきた諸団体によって、2006年8月に有機農業推進法の実現を目指して設立されました。このたび推進法が施行され、国の有機農業推進基本方針が策定されるという新しい状況を踏まえて、民間における有機農業の全国的推進拠点の役割をより積極的に果たすべく、名称を全国有機農業推進協議会(全有協)と改め、NPO法人として出発することにしました。有機農業推進を願う農業者、消費者、学識者、団体などが幅広く連携、協力していくネットワーク組織としていっそうの活動充実を図っていきたいと考えています。
このような有機農業推進協議会設立の趣旨にご賛同賜り、多くの方々、団体のご参加、ご協力をお願い致します。

金子理事長からのメッセージ
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